教養学党ブログ

artes liberales: 自由であるための技術

2020-01-01から1年間の記事一覧

余計な思考を脇にのける-少しだけ頭がクリアになる方法

無駄か、ヒントか 仕事中、勉強中など余計な考え事が頭に浮かぶことは多い。 今日の夕食から気になっている本から旅行に行こうかと考えるところまでまぁ色々頭に浮かぶ。 これは浮かぶ人と浮かばない人といるようだが、あいにく僕は沢山浮かぶ方である。 基…

座長芸ときどきカマトト

座長と議長 座長芸 意見をまとめる カマトトの出番 まとめ 座長と議長 座長と言われる立場に立ったことがあるだろうか。 何人かのメンバーが集まって何かしらの意見を出すときに、そのとりまとめと調整をする立場のことを座長と言う。 政府の〇〇有識者会議…

知識の偏りを知る

知識に偏りがあり、それに無自覚である 時間は有限です。人生で学ぶことができることの総量も限定されています。 しかしそれ以上に、現在の自分が何を知らないのか、ということを知らない。普通にしていたらそれに自覚的になる機会すら少ないので、客観視す…

他人の生業にただ乗りしない

他人の生業にただ乗りしない 他人の生業にただ乗りしない、これは僕のスタンスの話。 専門的に技能をもって生業としていると、それをただ利用させてくれ言ってくる人が多く出てくる。 多くの場合、それはその専門性に対して無自覚なまま依頼がなされる「え~…

新しい分野の勉強法。概説書は2回読む。

概説書は2回読む 新しい分野の勉強を始めるときに、概説書の類から始めることが多い。いきなり専門書に入るなんてできない。 ここで1回目。まずは概説書を読む。 放送大学の教科書があれば優先して取り組む。全15回で参考文献リストもついていて、小テストに…

自転車を降りる-哲学的な思考を止める方法-

自転車に乗るようなもの 「哲学をするとは自転車を漕ぐようなもの」というのが、学部の頃に指導教員から言われた言葉だ。彼の専門は西洋哲学。哲学的な思考方法は一度身体にしみついてしまえば、いつでも思い出すことができる、という趣旨で言ったのだろう。…

気になる日本語1「本音の声が届きました」

「本音の声が届きました」 塾の広告で見かけた日本語である。志望校に合格した塾生が、いかにその塾が良いかコメントを寄せたものが掲載されていた。 気になったのは「本音」と書かずに「本音の声」と書いていることだ。 タテマエとホンネの悪影響? タテマ…

2019年面白かった本5冊+α

(この原稿は2020年1月7日に公開したものの再掲です) あけましておめでとうございます。 脈絡も何もないですが、2019年に読んで個人的に面白かった本の上位5冊+αを紹介します。 2019年はとっくに終わったとか、新年始まってどれだけ経ったのかとか怒らない…

アルキメデスと教養について

(この原稿は大学3年の時に書いたものの再掲です) 第二次ポエニ戦争の際、シラクサがローマによって占領されました。 アルキメデスはシラクサで研究を行っていましたし、ローマへの抵抗にも役割を果たしていたそうです。 街が占領された時に彼は砂の上に図…

このブログについて

このブログのコンテンツ 教養といわれるものの価値と有用性を、このブログでがんばって示していこうと思います。 専門知が死んだとかPost Truthだとか言われますが、教養という存在自体が一顧だにされていないと感じる機会が多くあります。 僕が立つ瀬は、教…