教養学党ブログ

artes liberales: 自由であるための技術

2020-03-01から1ヶ月間の記事一覧

新しい分野の勉強法。概説書は2回読む。

概説書は2回読む 新しい分野の勉強を始めるときに、概説書の類から始めることが多い。いきなり専門書に入るなんてできない。 ここで1回目。まずは概説書を読む。 放送大学の教科書があれば優先して取り組む。全15回で参考文献リストもついていて、小テストに…

自転車を降りる-哲学的な思考を止める方法-

自転車に乗るようなもの 「哲学をするとは自転車を漕ぐようなもの」というのが、学部の頃に指導教員から言われた言葉だ。彼の専門は西洋哲学。哲学的な思考方法は一度身体にしみついてしまえば、いつでも思い出すことができる、という趣旨で言ったのだろう。…

気になる日本語1「本音の声が届きました」

「本音の声が届きました」 塾の広告で見かけた日本語である。志望校に合格した塾生が、いかにその塾が良いかコメントを寄せたものが掲載されていた。 気になったのは「本音」と書かずに「本音の声」と書いていることだ。 タテマエとホンネの悪影響? タテマ…

2019年面白かった本5冊+α

(この原稿は2020年1月7日に公開したものの再掲です) あけましておめでとうございます。 脈絡も何もないですが、2019年に読んで個人的に面白かった本の上位5冊+αを紹介します。 2019年はとっくに終わったとか、新年始まってどれだけ経ったのかとか怒らない…

アルキメデスと教養について

(この原稿は大学3年の時に書いたものの再掲です) 第二次ポエニ戦争の際、シラクサがローマによって占領されました。 アルキメデスはシラクサで研究を行っていましたし、ローマへの抵抗にも役割を果たしていたそうです。 街が占領された時に彼は砂の上に図…

このブログについて

このブログのコンテンツ 教養といわれるものの価値と有用性を、このブログでがんばって示していこうと思います。 専門知が死んだとかPost Truthだとか言われますが、教養という存在自体が一顧だにされていないと感じる機会が多くあります。 僕が立つ瀬は、教…