教養学党ブログ

artes liberales: 自由であるための技術

余計な思考を脇にのける-少しだけ頭がクリアになる方法

無駄か、ヒントか

仕事中、勉強中など余計な考え事が頭に浮かぶことは多い。 今日の夕食から気になっている本から旅行に行こうかと考えるところまでまぁ色々頭に浮かぶ。

これは浮かぶ人と浮かばない人といるようだが、あいにく僕は沢山浮かぶ方である。 基本的に考えても時間の無駄である。夕食のメニューなら後で集中して冷蔵庫の中を思い出しながら決めた方が良い。

その一方で、意外とばかにならない着想もある。しばらく悩んでいたことの解決の糸口が見つかることもある。 要するに、その場で考える必要はないが忘れるには惜しいものごとがあるということだ。

出力コンソール

職場についてパソコンを立ち上げて一番最初にすることが、テキストエディタを開いて(Meryを愛用している)、

一行、

¥> 出力コンソール

と入力することである。

深い意味はまったくないのだが、入力コンソールの反対で、

自分の頭からのもろもろを出力する場所はここ、と意識するにはいい場所だと思っている。

形にすることで一度忘れ

「考え事」をしていると、思考がグルグル同じところを回りやすい。 一度頭に浮かんでしまったものというのも同じで、ふとした瞬間に顔をのぞかせる。

それに対して文字にしてしまうとちゃんと忘れやすい。自分の中で解決済みの扱いにでもなるのだろうか。

なんにせよ、僕はふと思いついてしまったことはこの出力コンソールにとりあえず吐き出しておく。 パソコンを閉じるときにザっと見返して、意味のあるものはTodoリストなどに移し、意味のないものはそのまま捨てる。

余計な思考を脇にのけて本業に集中しやすいし、アイデアも捨てずに済む、自分の気に入っている方法である。

無駄な思考がたくさん浮かぶ理由

普段から意識的に「雑なインデックス」を脳内に作るようにしていることが、無駄な思考を呼び寄せているのだと思う。

日常的にデータベースに触れるようになって、正確な記憶では絶対にコンピュータには勝てないという思いを強くした。 そうすると意味があるのは、なんとなくの関連性・類似性から別の概念を呼び出す能力になると思ったので、 「雑なインデックス」を作るようになった。

するとちょっとしたことで別のことが呼び出されるので、余計なことが浮かびやすくなるのだと自分で分析している。副作用みたいなものだ。

雑なインデックス

と自分で呼んではいるものの、何物かというと正直良く分かっていない。

作り方としては粒度を変えて観察すること、できるだけその構造を明らかにしようとすること、参照されているものや言及されているものの名前くらいはちゃんと見ておくこと、何かに触れた時には自分の知っているもので似たものがないかを一度考えてみること、あたりである。

Meryを愛用

理由は大きく二つ 1.タブで新しいメモを増やせる。ウィンドウがどんどん増えていくWindows標準のメモ帳は嫌いである。

2.正規表現に対応している。タブや改行、一定の法則のある文字列を検索できるのは結構便利。